素敵な出会いと春の予感

今日はちょっぴり素敵な出会いがありました。会社の同期の友達と飲みに渋谷で待ち合わせたのですが、彼女がレンタルしたCDを忘れてしまったので一度家に戻ることになりました。あまりに彼女が申し訳なさそうだったので、「家あげてくれたら許してあげる!」と冗談半分に言うとあっさりOKしてくれました。時間には余裕があったのでこんな展開もありかなと彼女の地元に寄ることにしました。渋谷から京王線、小田急線を乗り継いで30分くらいの長閑でいいところでした。散らかっててごめんね、と彼女は私をリビングに残し、二階の部屋に登って行きました。私は彼女が入れてくれたら美味しいコーヒーとメリーのチョコレートを齧っていると誰かが入ってきました。「あかね、絆創膏ある?」と男の人が右顎のあたりをさすりながら私を見ました。スウェットを着て、メガネとゆるいパーマをかけた、私よりも5歳くらいの年上の男性です。私達2人は一瞬自体が理解できなくて黙ってしまったのですが「ごめんごめん、あかねかと思った」と先に彼が口を開きました。彼は友達の兄で、カミソリ負けして出血が止まらなかったようです。私はその時何故だか、「私はこの人のことを好きになるかもしれない」という予感みたいなものに気が付きました。それから彼もそう思っているのではないかと、妙にそんな気がしたのです。しかしそれを検証する前に友達が戻って来てしまったので、大した会話もないまま家を出ました。それから飲み屋でも彼のことを忘れられず、さりげなく色々聞いてみました。彼は大学院を出て研究所で働いていたのですが、事故で怪我をして辞職し、それ以来就職先が見つからずフリーター生活を続けているようです。とびきりイケメンというわけでもない彼をどうして忘れられないんでしょう。真相がどうであれ、今日のこの甘い気持ちに、胸がちょっぴりくすぐったいです。